武田昭彦は自身の作品の「心」であり「手」でもあって、これは彼の作品に芸術的一貫性と真正性をもたらしている特質といえるでしょう。このアーティストは金属(銀、銅、ステンレス鋼)や着色ガラスのはめ込みのならず、伝統的な着物に使われる日本の絹や綿も仕上げに使用しています。
彼の試みは主にロストワックス技法の使用に関わるもので、時にはエナメル技法も併用されます。
彼の作品の中で特に興味深いのは,「能楽」仮面(能面)にインスピレーションを受けた「面」のジュエリーです。能は14世紀にさかのぼる日本最古の演劇形式の一つで、彼は精霊、悪魔、女性、戦士、神々を現代的な視点で再解釈し表現しています。